課題の背景と詳細

食品製造業における特注商品や小ロット製品の領域は、生鮮原料や調理・加工といったリアルなモノが絡むからこその複雑で精緻なオペレーションが数多く存在します。

商品開発の起点はレシピや仕様書ですが、そこに書かれた情報だけでは「どの工程で製造すべきか」「どの程度のコストがかかるのか」を即座に判断できないケースは多々あります。特に食品業界では、発注者と受注者(工場)の間に存在する**「よしなにやっておいてくれるだろう」という暗黙的な期待や慣習**が、仕様やコストの読み違い・品質差の原因になることがあります。こうした曖昧な部分を放置すれば、納期遅延や返品、ブランド毀損のリスクにも直結します。

さらに、製造を委託するパートナー工場の選定も容易ではありません。単に製造能力や価格だけではなく、衛生基準や安全管理体制、過去の取引履歴、得意とする製品カテゴリ、繁忙期の対応力など、多角的な評価が必要です。実際には、こうした情報は公開されていないことが多く、紹介や過去の経験に頼る「属人的な探索」になりがちで、比較検討や信頼性の確認には大きな手間と時間がかかります。

これらの課題を解決するためには、お客様と製造仕様の細部まで明確にすり合わせ(味付けや食感の基準、アレルゲン対応、賞味期限設定、包装形態の外観品質など)を行い、その内容をパートナー工場に誤解なく正確に伝達する仕組みが不可欠です。

こうした細やかなコミュニケーションやオペレーションは、属人的な慣習や暗黙知に依存しない仕組み化を進めなければ、兆単位のスケールは実現できません。業務の標準化から、テクノロジーを用いた効率化や自動化を実装することで、生産性を飛躍的に高め、お客様・小売企業・パートナー工場に革新的な価値を提供していく必要があります。

この領域が挑戦的であるのは、決してテクノロジーだけでは完結できないという点です。原料調達や加工、物流、温度管理、検品など、リアルな物理工程が必ず存在し、それらとの高度な融合が求められます。

私たちは、リアルなオペレーションとテクノロジーを融合し、食品製造という重厚長大産業を変革する「Whole Product」の設計から実装までを担うミッションに挑んでいます。

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The Whole Product-CADDiのサービス開発を貫くPhilosophy|笹口直哉@キャディのプロダクトマネージャー|note

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